【書評】祖父・小金井良精の記

星新一氏の祖父であり、明治〜大正、昭和時代にかけて活動された、生物学者である小金井良精氏の半生について綴った本。

彼がどういった生い立ちで、明治の終わりということもあり、明治維新、倒幕から逃げるところ、どうやって大学教授となり民俗学を学ぶことになったか、ということが書いてある。また、周辺の森鴎外氏やドイツ人教授といったことについても言及がある。

縄文時代とアイヌ民族

書籍内では「アイノ」と表記されている。これは、良精氏の「できるだけ口語に則った記述をしたい」とのことから。

彼は人体骨格の研究者で、その縁からアイヌ民族といった日本原住民族の骨格収集を行っていた。北からのアイヌ民族、南からの縄文民族が混ざり合って日本人が生まれた、との記述がある。

アイヌ調査に関する批判

アイヌ文化を保存する会からの批判で、彼らアイヌ民族の先祖の墓を荒らし、頭骨などを持ち帰った、と糾弾されている。良精氏が北海道で調査した際、正当に彼らに依頼することなく墓を荒らし持ち去った−−とのことだ。

森鴎外氏らとの交流

文学界で著名な森鴎外氏、その息子於菟氏などとも交流が深かったようだ。また、他に見知った名前では島崎藤村の名前もあった。

フロックコートについて

当時彼らが着ていたのがフロックコート。クラシックで厳格なイメージがある。

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