HITACHI 純正のキーボード、 KB-5330 ( RT2900 ) を清掃した。
掃除したキーボードの紹介
NEC MY25X/L-F に純正? として付属していたキーボード。

品番情報
- MODEL NO : PC - KB 5330
- FCC ID : AQ6-RT2900
- TYPE NO : RT2900
ネット上でもあまり情報がないが、おそらく FUJITSU 製キーボードの OEM 商品だと思われる。
清掃手順
おおまかな清掃手順は、以下の通り。
- キートップを外す
- キートップを台所用洗剤で洗う
- キートップをつけ置き洗いしている間、キーボード内部を掃除
- エアダスター(なればドライヤーの冷風)で大まかにほこりを吹き飛ばす
- 残ったほこりを使用済み歯ブラシでこすり、掃除機で吸い取る
- 綿棒とウェットティッシュで隙間に詰まったゴミを取り除く
- キートップ表面をメラミンスポンジで掃除する
- キートップを洗濯機で脱水・天日干しし水分を取り除く
- キーボード本体・ケーブルをアルコールティッシュなどで掃除する
- キートップを取り付ける
清掃前
以下、一部、ほこりやごみが写っており、汚い写真もあるので閲覧には注意していただきたい。

清掃前の写真。長年使用し、ここ数年は使っていなかったため汚れがこびりついている。
この写真が、後で外したキートップをはめ込むときの確認画像となるので、写真を忘れずに撮っておくことをおすすめする。



キートップには、長年使用してきたためほこりやごみが付着し、こびりついている。



キーボードからキートップを外したところ。やはり、長年のごみやほこりなどが入り込んでいる。
キートップを外すには、以前 G-090 を購入した時に付属していたキープラーを使用した。なければマイナスドライバーなどでこじ開けるように取り外すことも可能だが、ケガに気を付けていただきたい。特にエンターキーやスペースキーなど、形が特殊なものはキーボード本体と何か所かで固定しており外れにくいので、無理やり引き抜こうとすると指と爪の間にかぎ状の部分が刺さったりしやすい。
キーボードの清掃過程

キートップはすべて外し、小さいバケツなどに入れ、台所用洗剤を難敵か入れてかき混ぜるようにして洗う。
キーボード本体を清掃している間、つけ置きしておき、キーボード本体の掃除が終わったら、メラミンスポンジで表面の汚れをとる。

キーボード本体は、あるならエアダスターを使用し、なければドライヤーの冷風モードで風を当てて大きなほこりやごみを吹き飛ばす。かなりほこりが舞うので、マスク着用をおすすめ。
取り切れなかったほこりやごみは、掃除機で吸い取り、使用済みの歯ブラシなどを利用して取り除く。





ほこりとごみが大まかに取れたら、それでも取り切れないこびりついた汚れをアルコールティッシュや綿棒などを利用し取り除く。キーボードの周囲などは、メラミンスポンジを利用してもよい。
キーボード本体の汚れが取れたら、水気を切ったキートップをはめ込み直す。故障の原因となるため、水気が完全に切れているのを確認すること。上からぐっと押さえるとぱきっという音がしてはまる。
キーの配列は、清掃前に撮っている写真を確認しながら行う。矢印キーなど、上下・左右がわかりにくいキーもあるため、取り付ける向きに注意すること。このキーボードはステップスカルプチャ機構のため、向きもわかりやすいが、キーボードの種類によっては平らなものもあると思うので、注意する。
清掃終了したキーボード

キーボード全体の清掃が完了した。 まだ左 Caps Lock キー、左 Ctrl キーなどが黄ばんでいるのが気になるものの、清掃前と比べて汚れはほぼ落ちて、また使おうと思える状態になった。



掃除を終えた感想
全体的に汚れが落ち、気持ちよく使えるようになった。 ただ、キーの変色は落ちなかったので、今度キーボードの漂白を行いたいと思う。 漂白には、洗濯用漂白剤、具体的には「ワイドハイター EX 」を使用するとよいらしい。
この時代のキーボードというのは、フルサイズキーボードである程度クオリティも高いが、現在ではコストダウンし、省スペースでキーストロークも浅いキーボードが多い。逆に、この時代のようなキーボードは、ある意味貴重だともいえる。
妻はこのキーボードの打鍵音が気に入っているそうで、その話を聞いて私も使ってみたくなった。テストタイピングしてみると、確かに昔に病院や事務室で聞いていたような、懐かしい感じのするタイピング音だ。
入力端子が PS/2 のため、最近のパソコンは USB が主流で PS/2 の入力端子がないため、このキーボードを使用したいのなら変換ケーブルを使用する必要がある。もちろん現在では安ければ 1,000 円程度のキーボードも多数販売しているが、このタイプの懐かしいキーボードはなかなか見かけない。それだけの手間をかける価値のあるキーボードではないだろうか。
タイピング音について
今度、キータイピングの音を録画して掲載したいと思う。