City Pop に魅せられて – 80 年代楽曲の再評価 –

City Pop とは

日本の J-Pop 界隈で流れていた楽曲を使用したリミックス音楽。海外のアーティストが当時の楽曲に高い評価を与え、リミックスを制作。それが日本に逆輸入されたような形になっている。

使用される楽曲

主に 80 年代・ 90 年代の J-pop がほとんど。山下達郎や松任谷由実を筆頭に、あまり聞いたことのないアイドルやフォークシンガーもリミックスの対象になっているようだ。

海外 Remixer による再評価

Youtube でしばしばフューチャリングされる、海外のリミックス DJ といった楽曲に使用されるようになり、 80 年代・ 90 年代の J-Pop に再び脚光が当たることとなった。

日本での回帰

過去にも何度か過去の流行のリバイバルのような形で話題になることもあったが、最近の音楽シーンではその傾向が顕著に現れ始めている。例えば最近発売されたサカナクションの「忘れられないの」などは、楽曲の雰囲気も PV もあえて 80 年代をオマージュした作品になっている。

過去の楽曲や流行を再度取り込む手法は音楽に限らず、デザインやサブカルチャーの分野でも見られることが多い(例えば、漫画・アニメでもわざと 80 年代の雰囲気を出したイメージになっている、など)。流行は 10 数年単位で再度ブームになる、というが、こういった部分にもそれが現れているのかもしれない。

楽曲例

Vaporwave 、 Future funk について

City Pop とも似たルーツを持つ Vaporwave 、 Future funk についてもまた改めて書きたい。

Vaporwave 楽曲例

First Aid Kit の My Silver Lining という曲が良くて

First Aid Kit は、スウェーデン出身の姉妹デュオバンド。曲調は全体的に民族調・ケルト調の音楽が多い。

彼らをどこで知ったかというと、ケルト音楽を調べていく中でノルウェン・ルロワというシンガーソングライターを知った。彼女はフランスのブルターニュ地方出身の歌手で、国民的音楽をカバーした楽曲も多い。そんな彼女の楽曲を Youtube で知り、他の曲を調べていく中で、この First Aid Kit がレコメンドされて上がってきた。その中でも特に印象に残ったのが、この My Silver Lining という楽曲だった。

もともと私はゲームミュージックの基となるようなケルト音楽・民族音楽が好きだった。ケルト音楽は、ヨーロッパのケルト地方が発祥の中心地となった音楽ジャンルの一つで、牧歌的な印象がある曲調の曲が多い。例えば無印良品で流れている曲、といえば伝わりやすいだろうか。

なぜケルト音楽にここまで惹かれるのか、それは自分でもよくわからない。曲調や雰囲気が良いからという漠然とした答えになってしまうのだが、とにかく牧歌的で少し哀愁のある曲調に惹かれるのかもしれない。

ケルト音楽・民族音楽好きの人には、気に入ってもらえると思うのでぜひ聴いてもらいたい曲だ。

切ない歌詞と美しいメロディラインの「 Jazztronik – 七色」は確かに私の青春の一部だった

私は(今でもたまに聴くが)昔、テクノやハウスミュージックが好きで、よく聴いていたのが Jazztronik 、 Jazzanova 、 Kyoto Jazz Massive といったテクノ・クラブハウスミュージックとジャズが融合したグループの曲であった。

なぜ彼らを知ったかというと、当時は DJ KAWASAKI 、 DAISHI DANCE 、 KenIshii 、テイ・トウワを筆頭に、テクノ・ハウス系グループがその界隈で隆盛を極めていた時期があった。今はそれはエレクトロ・ポップなどになっているが、私が学生時代によく聴いていたのは、メインストリームから外れたクラブミュージック・ハウスミュージックを代表する彼らの楽曲であった。

いわゆる「クラブ・ハウス系のキラキラミュージック」と言われる楽曲は、当時はクラブに来る、高年齢男性向けの楽曲ではあったが、それが若い女性に受けるようになり、前述の DJ KAWASAKI などの台頭につながった、という見方が大きい。 それから中田ヤスタカプロデュースの一連の楽曲、 capsule 、 Perfume 、 MEG 、コルテモニカなどの存在を知りハマっていくのだが、それはまた別の記事に改める。

私もそのきれいなメロディライン、四つ打ちのノリの良いリズムに魅了され、よく聴いていたのだ。その中でもこの Jazztronik は特に美しいメロディラインと、ぐっとくる歌詞で、私の心を掴んだのであった。それから Jazztronik の楽曲を聴くようになり、どの曲も素晴らしいが、この曲以上に記憶に残っている曲は少ない。

素敵なメロディラインと切ない歌詞なので、ぜひ一度聴いてその素晴らしさを知ってほしいと思う。