【書評】セラピスト

概要

ユング心理学入門著者の河合氏の箱庭療法についての言及がある。前半は箱庭療法についての紹介、実例の紹介などが掲載されている。 特に全盲の女性が行った箱庭療法の実際の様子などが掲載されている。

箱庭療法について

箱庭療法とは、箱庭(何センチ四方?)の中に山や川、人形や家などを置くことでその人の心の中を診ること。言葉では言い表せないような内面の機微が表現可能で、河合隼雄氏(本当?)が<外国の人>のサンドアート?を発展させて提唱された心理療法。

著者のカウンセリングについて

著者も精神を患い、精神科の先生にかかったという記述がある。そこでの実体験も踏まえ、診察の難しさや自身の経験による診察の様子なども記載されている。

作品が書かれた時期と背景

この作品が書かれたのは東日本大震災が起きた直後の2011年11月である。初版がその時期に発売されている。

ユング心理学入門について

この書籍では、しばしばユング心理学入門の引用がある。

私も、この本は古本屋で購入したのだが、そのとき一緒に買ったのが、何を隠そう、この「ユング心理学入門」だった。私自身、この偶然に驚き、やはり心理学に興味がある人間はこの書籍にも行き着くのだな、と思いながら読んでいた。

読後感想

この本が書かれた2013年当時と現代でも6年間で大きく状況が変わっているんだなと感じる。

確かに1990年代の精神病といえば、発症から回復するイメージもなんとなく想像できるのだが、2000年代から現代の精神病は(精神病と言わず、うつ病とか言われるようになったが)やはり認識の違いとか、羅患する人も増え、回復も何を持って回復とするのかという部分が大きくなったのではないかと感じる。

それは決して箱庭療法や薬の投与とかそういったものの効き目がなくなったというわけではなく、それとは違う対処法が求められるような病症が増えてきたためではないかと思う。

少しでも体や精神に異変があれば「軽いうつ」と診断されてしまう、現代はそんな危険性を孕むようになってしまったのではないか。そう考えている。

ただ、この本を読むことで少し救われたのも事実である。少し前から心理学や人間の内面に関する書籍などに興味があり、自分自身の内面、そして他人の内面について興味がある。自分もなにかこうやって精神を患ったりした人の一つの助けになりたいと思っていて、それが心理学・カウンセリングを学んでみたいと思っている要因の一つである。

心理カウンセラー講座について

なかなか民間で心理学の資格を取るのは難しいかもしれないと感じていて、大学で心理学などを学んでいればまだしも、私にはそういった学歴もない。なので、心理学を学ぶハードルが高いのではないか、と思っている。神戸で一人暮らしをしていたとき、民間の心理カウンセラー講座に通おうと、教室に見学に行ったが、結局講座を受けずに帰った。

京都の診療所について

京都はこの本にも出てくる先生が在籍していた京都大学や、他にも精神病院が京都市内にあるようだ。機会があれば、こちらも調べて一度どんなところか見てみたい。余談だが、京都大学といえば、結婚式の料理の試食で京都大学の学食に足を運んだことがあった。こんなことでなければ京都大学なんて入ることもなかったし、いい経験をさせてもらった。

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