
エニアグラムをテーマにした本。
エニアグラムと言われて何か知っている人はかなり少ないのではないか。『人間を9タイプに分ける』という説明だけでは、血液型診断のような性格診断の一種でしょう、と感じるだろう。
この本はそういったエニアグラムを知らない人のために向けた本と言える。というのも、各タイプの職場での対人関係、上司/部下、友人としてどのように接し、どのように声をかければ良いか、など具体例を示して解説しており、非常に身近な例をとっているため理解しやすい。自分の周りにいる A さんはこう、 B さんはこうかな、と想像しながら読み進めることができる。ビリギャルの監修者が書いた本とあって、もともと解説が難しいエニアグラムについて非常にわかりやすく書いてあるのも特徴だ。
導入部分には自己診断テストがついており、これで自分がどのタイプか判別することができる。問題数は数十問あるのでしっかり時間をとって設問を解いていく必要がある(およそ15分程度かかる)が、自分がどのような性格なのかを理解する助けになるので、ぜひやってみてほしい。
私はもともとエニアグラムについての知識があったから説明もすんなりと受け入れることができた。ただ、エニアグラムの知識が豊富にある人にとってはさほど読む必要性はない。あくまでエニアグラムを(ほぼ)知らない人向けに書かれた本である。