FMV LIFEBOOK AH30/K の CPU 交換・メモリ増設を行った。参考にしていただければ幸いだ。なお、ハードウェアの交換を行うとメーカーサポート外となるので、自己責任でお願いいたします。
交換方法の調査
下記サイトを参考に、交換する部品の選定をさせていただいた。お礼申し上げます。
- ノートパソコンのCPUを交換! インテル Celeron 1000MからCore i3-3120Mへ! – 省吾のブログ~今日も雑談しましょうか!?
- 1005Mからi3になった。 | おめさんだれだね?GORIだがね。
対応する CPU
- Core i7-3820QM
- Core i7-3610QM
- Core i5-3230M
- Core i3-3120M
交換したパーツ
項目 | 変更前 | 変更後 |
CPU | Celeron 1005M 1.90 GHz | Core i3-3120M 2.50 GHz |
メモリ | DDR3L PC3-12800(1600MHz) 2GB | DDR3L PC3-12800(1600MHz) 2GB DDR3 PC3-12800(1600MHz) 2GB 計 4GB |
交換前・後の比較
OS の起動
項目 | 交換前(かかった時間) | 交換後(かかった時間) | 備考 |
起動~ユーザログイン画面 | 30 秒 | 20 秒 | |
ログイン~デスクトップ表示 | 80 秒 | 50 秒 |
ベンチマーク結果
シネベンチ
交換前

- OpenGL : 測定不能
- CPU : 112 cb
交換後

- OpenGL : 6.71 fps
- CPU : 222 cb
体感速度
ベンチマーク結果の数値上は約2倍となり、全体的にレスポンスが早くなったように感じる。フォルダを開く際やソフトを立ち上げるときにも、体感ではあるが反応が早くなり、細かいストレスを感じるときが少なくなったように思う。
裏面カバー取り外し
まず、感電予防・故障防止のため、アダプタを抜き、バッテリを取り外しておく。
裏面のネジ6か所を外し、カバーを開ける。カバーはツメで引っかかっているので、少し強めに開く。


ホコリが少しついていたので、エアダスターで吹き飛ばした。
CPU 交換
まず、 CPU にアクセスするために、ヒートシンク・ CPU ファンを取り外す。

ヒートシンクは4本ネジに番号が振ってあるので、その順番で取り外す。 CPU ファンにも3か所ネジ止めしてあるのでネジを外し、プラグがつながっているのでプラグを取り外す。

購入した Core i3-3120M 。グリスが付着していたので、アルコール不使用のウェットティッシュでグリスをふき取る。


CPU を交換する。 CPU の下にロックがあるのでマイナスドライバーで左に回し、ロックを解除する。
CPU 左下に矢印が書いてあるので、その向きを台座と合わせ、上からそっと乗せる。力を入れなくてもうまくはまる。


CPU を交換し、グリスを塗布する。ロックを右に戻しロックする。

その後、逆の手順でヒートシンク・ CPU ファンを取り付ける。
メモリ増設
続いて、メモリの増設をする。

左下にあるメモリの空きスロットに購入したメモリを取り付ける。まず斜めに挿し、下にぐっと押すことでロックされる。ただ、こなれていなかったのか、最初はなかなかうまく挿入できなかった。
また、既存のメモリは DDR3L PC3-12800(1600MHz) 2GB であった。現在、 DDR3 と DDR3L が混在している。今のところ問題は出ていないが、今後どちらも DDR3L に統一したほうが良いのかもしれない。

こうして、 CPU の交換・メモリ増設が完了した。
CPU ・メモリ購入先
現在主に中古品しか流通していない。ヤフオクやメルカリなど個人間で流通しているパーツを手に入れる方法もあったが、初心者のため万が一不具合などがあった場合の補償が欲しいと思った。そのため、パソコンとパソコンパーツの通販ショップGENO を利用した。その他の部品については Amazon から購入した。
かかった費用
項目 | 価格 | 備考 |
Core i3-3120M/2.50GHz | \1,978 | |
DDR3 PC3-12800(1600MHz) 2GB | \763 | |
Thermal Grizzly | \767 | 1g |
計 \3,508 |
今後の予定
ストレージ換装
HDD を SSD に換装する。
既存 HDD 容量が 320 GB である。そんなに頻繁に使うわけでもないため、コストを考え SSD は 128 GB でもよいかと思ったが、現在 60 GB 程度使用しており、今後 Win10 にアップグレードすることを考え余裕を持って 256 GB にした。
注文したのは、 SanDisk 内蔵 2.5インチ SSD / SSD Plus 240GB 。Amazon で購入しており、後日到着次第別途換装し、記事にしたい。
換装方法について
HDD を簡単にクローンしたいなら既存容量より大きいサイズにし、クローンする機材を利用すれば簡単に SSD にコピーできる。
だがあまり費用をかけたくなかった( 2020 年 2 月現在、 SSD 500 GB ¥9,000 程度、 256 GB ¥5,000 程度)ため、ソフトウェアを利用したクローンを検討している。
Windows 10 へのアップグレード
更新に時間がかかる可能性を考え、 SSD への換装完了後に予定している。
バッテリー交換
現在、バッテリーが 0% のまま充電されない不具合がある。おそらくリチウム電池がすべて放電され、寿命が切れているためだと考えられる。
そのためバッテリーの購入・交換を検討しているが、現在主に自宅内でしか使用しないため、そこまでコストをかける必要性がないと判断し、保留にしている。
反省・次回以降アップグレードするなら
CPU
今回、初めての交換ということもあり、万が一 CPU のピン折れなどを考慮し、コスト面・店舗購入による中古保証の点から Core i3 を購入・交換したが、ヤフオクで Core i5-3230M が 3,000 円程度で取引されていることも多く、次回以降はヤフオクで Core i5 を狙ってもよいかもしれない。
RAM
もともと純正で付属しているのが省電力タイプだと知らず、通常電力のものを購入したので、次回増設する場合は省電力モデルのものにしたい。 RAM を購入したところで調べてみたところ、省電力タイプのものでも 2GB で 800 円程度であったので、そこまでコストも変わらない。
購入したパーツまとめ
【追記】 SSD 換装・ RAM を省電力タイプに交換しました
後日、データストレージを SSD に交換し、 RAM を省電力タイプに交換しました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。