【書評】公園対談 クリエイティブな仕事はどこにある? | 是枝 裕和, 樋口 景一

なぜ買ったか?

是枝監督の対談ということで、彼の作品「万引き家族」が話題になっていたのもあり、彼が何を考えているのか知りたく、またクリエイティブということは何か最近考えていることもあり、購入した。

どんな本か?

対談。春篇~冬篇の4章。それぞれがクリエイティブについて、語っている。

心に残った一節

萩元晴彦「(略)世の中にはクリエイティブな仕事とクリエイティブでない仕事があるわけではない。どんな職業であれ、その職業にクリエイティブに向き合う人間と、クリエイティブに向き合わない人間がいるだけだ。(略)」

P.97 L13 –

目的と手段が逆転していないか。

P.165 –

(略)利益を生むのは結果であって、まずは社会に何ができるか(略)

P.163 L7

離職率が高いことに悩む IT 企業の例。

P.175 L3

最適化によって、(略)余白をつくる行為が極端に少なくなっています。

P.178 L6

考えたこと

  • 全ては広告につながる 商業的価値、それが正しいのか?
  • 検索サイトは間違ったことをしたのかもしれない。すべてが検索でわかる世界。検索という答えが簡単にわかってしまう世界。ウェブはすべて正義なのか?

今後購入したい本

「デザインのデザイン」 原研哉



祖母の逝去

先日、祖母が亡くなった。

こういうとき、「おばあちゃんは昔から優しくて」という話が定番かもしれないが、正直に告白すると、祖母に対してあまり良い感情はない。小遣いをくれたり、優しくはしてもらっていたけれど、田舎の生まれで昔気質らしい気難しさもあり、幼い頃はそんなに気にはならなかったが、年齢を重ねるごとに嫌っていった。祖母も、歳をとってわがままになっていったのかな、と今になって思う。

大正末期の生まれであったので、もう年齢も年齢だった。最近は体調を崩して入院しているという話を聞いていたので、急で驚きはしたものの、ある程度覚悟はできていた。それに、これでやっと解放される、と少しほっとしたのも事実だった。

だから、あまり悲しいとは思えなかった。私も大人になった。葬儀でも、結局最後まで泣くことはなかったし、それで構わないと思っていた。

だが、出棺の際、泣き崩れる父の姿を目にしたとき、自らの中にある、なんともいえない冷たい感情を強烈に意識した。私は、ああいう風にはなれないかもしれない。肉親ではないにしろ、家族の死に対して、ただ冷静に、客観的に眺めているだけではないか。そう気づいてもまだ、機械的に花を手向けることしかできなかった。

出棺が終わり、移動先の火葬場へと向かう。駐車場からは、まだつぼみの多い桜が見える。私はぼんやりと考える。桜の季節にはこうやって祖母を思い出すのだろうか。もし母が、父が亡くなったとき、私はどう感じるのだろうか。いつかほんとうの悲しみがやってくる日が来るのだろうか。